青空が好きです

ヤフーブログから移行しました。

「愛知大学オープンカレッジ・日本酒講座研究コース」に参加してきました。

12月10日(土)は、愛知大学オープンカレッジ23年度秋季講座「日本酒講座研究コース」の第4回目が開催されましたので参加してきました。

第4回目のカリキュラムは、「酒と料理の相性研究」です。
日本酒の味は甘味、酸味など異なるいくつかの味との調和にあります。料理の味とお酒の味が互いに影響しあって相性がよくなったり、悪くなったりします。

○味の構成成分
 ・甘味:糖類/甘味アミノ酸/グリセロール・エチルグルコシド
 ・酸味:有機酸(コハク酸、乳酸、リンゴ酸など)
 ・辛味:アルコール
 ・苦味:アミノ酸、チロソール、苦味ペプチド
 ・旨味:コハク酸アミノ酸など
 ・濃さ:糖、アミノ酸、ペプチド、有機
 ・調和・ゴク味:全成分のバランスと口中感

お酒に含まれている様々な種類の糖分、有機酸、アミノ酸などがお酒に複雑な旨味を形作っている。

○お酒の成分が料理に与える影響
 日本酒に含まれるそれぞれの成分は、料理と出会うことで次のような働きとなる。
 ・アルコール:油脂を溶かす、香りを引き立てる
 ・糖:旨味を作る、酸味をやわらげる
 ・酸:塩辛さ、甘さをやわらげる
 ・水分:味を薄める、刺激を弱める

このようにお酒の成分が料理に与える作用と、お酒の料理の温度、香りなどが複雑に影響しあって、相性の良し悪しが決まってきます。

相性の判断基準とは、
○相性が良い
 ・味の調和:一般的な飲み方・・・お刺身
 ・味を洗う:料理が主、お酒が従・・・鍋物
 ・味の変化:お酒が主、料理が従・・・塩辛

○相性が悪い
 ・料理を食べながらお酒を飲むことにより、口中に不快な香味が生じる(味のバランスがくずれる)
  例:燗酒×ケチャップ(甘酸っぱさが広がる)
    ワイン×カズノコ
    ビール×酒盗(生臭さが強く広がる)
○どちらでもない
 特に変化を生じない

という講義を聞きながら、
7種類のお酒と料理の相性を実践研究しました。
イメージ 1



用意された7種類のお酒は以下のとおりです。
①~③は日本酒の新酒、④と⑤は古酒、⑥は赤ワイン、⑦は白ワインです。

①やんちゃにごり酒(蒲酒造場)
イメージ 2

大吟醸 宵の月(月の輪酒造店)
イメージ 3

③日本泉 ふなくちとり 吟醸生原酒(日本泉酒造)
イメージ 4

④白山 純米酒(小堀酒造場)(10年古酒)
イメージ 5

清酒 特別本醸造(20年古酒)
イメージ 6

⑥スパーリングワイン
イメージ 7

⑦ドイツ白ワイン
イメージ 8

お酒との相性を研究した料理は以下のとおりです。
イメージ 9

これは、チーズ類
イメージ 10

フルーツとの相性も探ります。
イメージ 11

相性の悪いとされるワインとカズノコを実践してみましたが、口の中に生臭さが広がり、美味しいお酒と料理が台無しになることがよくわかりました。
お酒は、誠に面白いです。