青空が好きです

ヤフーブログから移行しました。

「愛知大学オープンカレッジ・日本酒講座研究コース」に参加してきました。

1月28日(土)は、愛知大学オープンカレッジ23年度秋季講座「日本酒講座研究コース」の第5回目が開催されましたので参加してきました。

第5回目のカリキュラムは、「燗酒を楽しむ」です。

○燗酒の歴史
酒を燗にして飲む風習が始まったのは、相当古い時代からのことと思われるが、はっきりしない。記録として最も古いには、万葉集山上憶良の「貧窮問答集」の一節に「・・・すべもなく 寒くしあれば 堅塩(かたしお)を取りつづしろひ糖湯酒(かすゆざけ)うちすすろいて・・・」と詠まれている。7世紀には、すでに「酒粕を湯でといて暖をとる」ことが行われていたことがわかるそうです。

○燗酒の意義
 ・寒い季節に身体を温める。
 ・東洋的な医学思想から温かい酒は健康に良い。
 ・お酒の味が豊かに、まろやかに感じられる。
 ・料理の相性がひろがり、おいしさを引き出す。
 ・一手間かけることで、「おもてなしの心」が伝わる。

○良い酒?は、燗にしない??? 
 ・吟醸酒の良さとは?
 ・吟醸酒を燗にするということは?
 ・冷やしすぎるということに関して
 ・誤解の図式「吟醸酒=冷たくして飲む=良い酒は冷たくして飲む」

○燗酒が嫌われた理由
 ・どうせ燗に使うんだから、安い酒で十分なんだよ
  「燗酒=安い酒」「燗酒=悪酒」という図式?

○身体に優しい燗酒
 燗は冷やよりもからだにやさしいお酒です。
 アルコールは主に腸から吸収され、吸収されたアルコールの一部は肝臓を通り抜けて脳に達し、酔いを感じます。アルコールに限らず、物の吸収は温度が高ければ早まります。つまり燗をつけたお酒のほうが冷たいお酒よりも早く吸収され脳がより早く「酔った」ことをわかってくれます。冷やだと適量を過ぎて強く酔っ払ってしまったり後から苦しくなるのはこのことが原因です。適量を早めに知らせてくれる燗はからだにやさしい飲み方とも言えます。
という内容のレジュメをいただきましたが、今日はそのレジュメは見ておいてということで、講義なしの全て実践研究でした。

今回は、お酒を燗酒にして、その味わい、違い、変化をまさに体で感じる実践研究です。

各テーブルに「かんすけ」がセッティングされています。
イメージ 1

用意されたお酒は以下の7種類です。

①金虎にごり酒 (金虎酒造 名古屋市北区
イメージ 2

津軽じょっぱり (六花酒造 青森県弘前市
イメージ 3

③山崎醸 (山崎合資 愛知県西尾市
イメージ 4

④お熱いのが好き (丸一酒造 愛知県阿久比町
イメージ 5

⑤伊予の燗酒 (酒六酒造 愛媛県
イメージ 6

⑥樽酒 (丸一酒造 愛知県阿久比町
イメージ 7

⑦純米原酒(H11年製造) (常盤醸造 名古屋市中川区
イメージ 8

さて、燗酒の実践研究の合間に、ビデオ紹介がありました。
これが、なんと「ほこ×たて」の番組でした。
「どんな水も絶対に見極める酒職人VS絶対水道水だと気付かれない浄水器」です。
イメージ 9

酒職人は、獺祭の桜井さん・・・
結果して、酒職人の勝利でした・・・
イメージ 10
まさにかっこ良かったです。

いつの間にか、燗酒研究がビデオ鑑賞になっていました。

まさに人間技でできたのが、日本酒!
その素晴らしさをあらためて感じた次第です。

日本酒とは! 人間が醸す最高の飲み物ですね!