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「てんぐde利き酒 大日本アカン警察編」に参加してきました。

10月20日(土)は、「てんぐde利き酒 大日本アカン警察編」が開催されたので参加してきました。

場所は、名古屋・金山にある「てんぐ」です。

今回のお酒のラインナップは、以下のとおりです。
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左から
1. 睡龍 生もと 19BY :久保本家(奈良県
2. 熱燗酒 緑川正宗 :緑川酒造(新潟県
3. 隆 信州美山錦55純米吟醸火入 :川西屋酒造店(神奈川県)
4. 鷹勇 山廃50% 19BY :大谷酒造(鳥取県
5. 丹沢山 秀峰純米 :川西屋酒造店(神奈川県)
6. 扶桑鶴 純米酒 高津川 21BY :桑原酒造(神奈川県)
7. 播州 銀盤 純米大吟醸 13BY :銀盤酒造(富山県
8. 黄瀬戸 本醸造 11BY

今回のテーマ「大日本アカン警察」は、実は、「お燗」を「アカン」にもじったものでしたが、意外と気づかず、言われて、「はっ!」としてしまいました。

さて、この8種類のお酒に関して、利き酒師である「てんぐの女将」が、利いた評価は、以下のとおりです。

1. 睡龍 生もと 19BY
睡龍は3年以上寝かす事で、とがりが取れてふくよかになります。
燗付ける事でユリネのようなソフトで嫋やかな香りがふくらみ、軽いけれど充実した旨さ、絶品です。

2. 熱燗酒 緑川正宗
四段仕込みにもち米(こがね餅)を加え、熱燗に最適な風味豊かな香りと旨みを追及した酒。大正時代の風味が再現された懐かしい味わいで、熱めの燗にしても味が崩れません。

3. 隆 信州美山錦55純米吟醸火入
常温ではアタックがまろやかで、その後に来る爽やかで流れるような余韻との対比が楽しい。一方、燗ではまろやかさと爽やかさが調和して、しまった旨さに変わるという面白い仕上がり。

4. 鷹勇 山廃50% 19BY
ハガネの様な強いアタックながら、舌の上で、もたつかずスムースに飲ませてくれる綺麗さを持ち併せもつ酒。「現代の名工」に選ばれ、黄綬褒章を受章した前任杜氏「坂本俊」氏の味が今も生きています。

5. 丹沢山 秀峰純米
熱燗にした時にいかに旨くするかを追求した酒。出荷まで徹底的に手入れ・ブラッシュアップされているため、温度を上げるほど旨くなる。
50→60→70→75度と各温度で呑んでみてください。75度でぴたりと焦点が合い、味が澄んできます。

6. 扶桑鶴 純米酒 高津川 21BY
蜂蜜のような熟成香とトロトロのテクスチャーながら、ひきしまった上質な旨味。燗旨味がまろやかなに変化する程度のぬる燗がベストです。

7. 播州 銀盤 純米大吟醸 13BY
長期低温貯蔵で醸した飲みあきしないスッキリとした味わいが特徴の純米大吟醸を約10年寝かせました。よりいっそう滑らかな喉越しで、穏やかな旨みが加わった状態です。燗で艶の出た上立ち香も楽しめます。

8. 黄瀬戸 本醸造 11BY
今は無き名蔵元の本醸造を最もベストな風味に落ち着いたと言える状態でご提供です。



8種類お酒は、ひやで飲んでもいいし、燗にしてもよし、と参加者が自由に利き酒を楽しむ仕組みとなっています。
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おつまみとラインナップ一覧です。
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上記に記した女将の評価を読みながら、お酒を味わうと、その評価の表現力の素晴らしさと、まさにそのまんまというのが、とても楽しいものです。
利き酒師の役割とは、このようなことなんだと、あらためて感じた次第です。


ところで、今回の私の一番は、今はなき蔵元の「黄瀬戸」でした。
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それにしても、このようなお酒を所持していた「てんぐ」さん、誠に素晴らしいです。

利き酒会が終了すると、そのお酒は、お店に並びます。
まだ、残っているかな・・・

ということで、いつも素敵な「利き酒会」を開催していただき、感謝です。
次回も楽しみです!