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「オリーブオイルを楽しむ会」に参加してきました。

12月16日(日)は、「オリーブオイルを楽しむ会」が開催されたので、参加してきました。

講師は、イタリアオリーブオイルソムリエ協会認定のオリーブオイルソムリエの篠田真理先生です。
先生は、9年間のイタリア修行でマンマの味、食文化、オリーブオイル、ドルチェを学び、
ローマでは料理長も経験された経歴の持ち主で、現在、多方面で料理講座、オリーブオイル講師と
して活躍中ということです。

さて、今回のイベントは、先生のオリーブオイルの基本的講義を聞きながら、
オリーブオイルのテイスティングを実践し、その後、食事とともにオリーブオイルを
楽しむという企画です。

まずは、オリーブオイルの基本的講義です。

オリーブオイルの選び方は、オリーブオイルの特徴を把握することだそうです。
そのキーワードは、①地域 ②品種 ③製造過程

①地域とは、
北イタリア:リグーリアロンバルディア、フリウりヴェネーツィア・ジュリアが主な産地。
北イタリアのオイルの特徴は、繊細さとエレガントさにあり、デリケート、マイルド、スイートと
いった言葉で表現される。

中部イタリア:トスカーナ、ウンブリア、ラッツィオ、マルケが主な産地。
特にトスカーナのオイルは、フルーティーな香り、はっきりとした苦みや辛味が特徴。

南イタリアカンパーニャ、アブルッツォ、プーリア、カラブリアシチリアが主な産地。
南イタリアでの生産量は、イタリア全土における大部分を占めます。温暖な気候のため、
オリーブの実の成熟も早く、マイルドでフルーティーな中程度から弱めの辛味が特徴。

②品種とは、
現在、イタリアには、700種類の特有品種があり、これらのうち、
約300種類が実際の生産に使われているそうです。

主な品種として、

コラティーナ種
レッチーノ種
オリアローラ種
フラントイオ種
タッジャスカ種
ニッチェラーラ デル ベリーチェ種
モライオーラ種
トンダイブレア種
ビアンコリッラ種が紹介されましたが・・・
なかなか覚えられるものではありませんね。

③製造過程におけるラベル表記の読み方として、
・「ラッコルテ ア マーノ ラ ブルカトゥーラ ア マーノ」とは、手摘みのこと、
・「スプレミトゥーラ ア フレッダ」とは、コールドプレスのこと
・「ノン フィルトラート」とは、フィルターによる濾過をしていないこと
・「DOP」とは、原産地保護呼称 ディーオーピー認定のこと
・「IGP」とは、地域保護表示 アイジーピー認定のこと
 だそうです。  いずれにしても、横文字は馴染みにくいところです。

さて、いよいよ、テイスティングの実践です。

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①~③のテイスティングをして、その特徴から、どこの地域のものだと思うかというものです。
オイル単体だけテイスティングすると、口の中がオイル臭くなるので、
ひよこ豆」にオイルをかけて味わいの違いを試すこともやります。

結果は、
① 北イタリア(イタリア:ヴェーローナ産)
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サンバーニョ エキストラヴァージンオリーブオイル


南イタリア(イタリア:シチリア ノチェラーラ・デル・ベリーチェ産)
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ロンバルド フィオーレ デル ベリーチェ エキストラヴァージンオリーブオイル


③ 中部イタリア(イタリア:トスカーナ産)
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ヴィラ マグラ エキストラヴァージンオリーブオイル


さらに、④、⑤とオイルの追加です
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④ 、⑤は、今年取れた新オイルです。
ちなみに、左端にあるのは、ヨーグルトで、テイスティングのオイルを消して、
口に中をさっぱりさせるためにあるそうです。


新オイルの品種は、わかりませんが、写真はこんな感じです。
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さて、テイスティングが完了し、お待ちかねの食事とのマリアージュです。

用意されたのは・・

前菜の盛り合わせ
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パスタ
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リゾット
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オリーブオイルの世界が、こんなに広く、深いものだとは、まったく知りませんでした。
また、テイスティングの方法が、口に含み、舌の上でころがし、その後、
空気を吸って味わうというのが、日本酒と同じだと思い、興味深いものでした。

今回、このような会に参加でき、誠に嬉しく思うところです。
お誘いいただいたKさん、ありがとうございました。