6月7日(土)は、26年春季「愛知大学 日本酒講座 日本酒をとりまく酒文化を探る極上コース」
の第三回目が開催されたので、参加してきました。
今回のテーマは、「歌舞伎の中の酒豪たち」です。
すなわち、歌舞伎のDVDを鑑賞しながら、日本酒と日本の文化を堪能するという贅沢な企画です。
本日、用意された日本酒は以下の7種類です。
の第三回目が開催されたので、参加してきました。
今回のテーマは、「歌舞伎の中の酒豪たち」です。
すなわち、歌舞伎のDVDを鑑賞しながら、日本酒と日本の文化を堪能するという贅沢な企画です。
本日、用意された日本酒は以下の7種類です。
鑑賞した歌舞伎作品は、4作品です。
まずは、「日本振袖始 大蛇(おろち)」です。
日本神話の「素戔嗚尊(スサニオミコト)の大蛇退治」を題材にした作品です。物語は、ほぼ神話の
とおりですが、近松は、八岐の大蛇を岩屋姫の化身という設定にしました。天孫・瓊瓊杵尊(ににき
のみこと)の姉で、妹とは対照的な醜い女性と神話のなかで語られている人物ですが、これを神宝十
握(しんぽうとかつ)の剣を奪い取った悪鬼であり、美女に恨みと嫉妬の念を描き出したのです。
今日の映像は、後半の大蛇退治をカットして、八岐の大蛇(岩長姫)が尊の計略どおり八つ姿の酒を
次々に飲み干し、最後に人身御供となった稲田姫を飲み込むまでの前半を、独舞の形にしています。
2作品目は、「棒しばり」です。
用事で外出することになった大名。心配なのは自分が留守になるたびに酒を盗み飲みする召使いの
太郎冠者と次郎冠者。そこで用心のため、二人の召使いを棒に縛り付け動けないようにして出掛け
ることにしました。しかし、とにかく酒が飲みたい一心の二人は一致団結して知恵をしぼり、縛ら
れたままの姿で様々な行動に出ます。懐に忍ばせてきた盃で酒を汲み相手に飲ませるなど、それは
見事なチームプレー。存分に飲み盛り上がっているところへ大名が帰ってきて・・・・。冠者たち
の無邪気ないたずらと楽しい踊りが、観る者を楽しませてくれる演目です。
とおりですが、近松は、八岐の大蛇を岩屋姫の化身という設定にしました。天孫・瓊瓊杵尊(ににき
のみこと)の姉で、妹とは対照的な醜い女性と神話のなかで語られている人物ですが、これを神宝十
握(しんぽうとかつ)の剣を奪い取った悪鬼であり、美女に恨みと嫉妬の念を描き出したのです。
今日の映像は、後半の大蛇退治をカットして、八岐の大蛇(岩長姫)が尊の計略どおり八つ姿の酒を
次々に飲み干し、最後に人身御供となった稲田姫を飲み込むまでの前半を、独舞の形にしています。
用事で外出することになった大名。心配なのは自分が留守になるたびに酒を盗み飲みする召使いの
太郎冠者と次郎冠者。そこで用心のため、二人の召使いを棒に縛り付け動けないようにして出掛け
ることにしました。しかし、とにかく酒が飲みたい一心の二人は一致団結して知恵をしぼり、縛ら
れたままの姿で様々な行動に出ます。懐に忍ばせてきた盃で酒を汲み相手に飲ませるなど、それは
見事なチームプレー。存分に飲み盛り上がっているところへ大名が帰ってきて・・・・。冠者たち
の無邪気ないたずらと楽しい踊りが、観る者を楽しませてくれる演目です。
歌舞伎十八番の一つ。義経たちが加賀国の安宅の関所(石川県)を通過する時の様子を歌舞伎にした
ものです。義経一行は山伏に変装して関所を通過しようとします。ところが関所を守る富樫左衛門は、
義経たちが山伏に変装しているという情報を知っていたので、一行を怪しんで通しません。そこで弁
慶は、何も書いていない巻物を勧進帳とみせかけて読み上げます。いったんは本物の山伏一行だと信
じて関を通した富樫ですが、中に義経に似た者がいる、と家来が訴えたため、呼び止めます。変装が
ばれないようにするため、弁慶は持っていたつえで義経を激しく叩きます。それを見た富樫は、その
弁慶の痛切な思いに共感して関所を通すのでした。
4先品目は、「身替座禅」です。
能「花子」(はなご)を移した赤羽目物のひとつです。
京の近郊に住む大名:山陰右京は、美濃への旅の際、野上の宿で花子という女性と契りを交わしました。花子は都北白河から「会いたい」と手紙を送ってきます。右京は座禅する、と言って家来の太郎冠者を
身代わりとして、花子に会いに行きます。しかし、その作戦は奥方玉の井にすっかり見破られ、右京の
帰宅時には、奥方玉の井が太郎冠者の身代わりに座禅を組んでいました。そうとは知らない右京は、
座禅を組んでいる奥方玉の井に、すべてをしゃべってしまうのでした。激怒した奥方玉の井は、手を合
わせて謝りながら逃げる右京に掴みかかり、追廻し・・・幕切れとなります。
能「花子」(はなご)を移した赤羽目物のひとつです。
京の近郊に住む大名:山陰右京は、美濃への旅の際、野上の宿で花子という女性と契りを交わしました。花子は都北白河から「会いたい」と手紙を送ってきます。右京は座禅する、と言って家来の太郎冠者を
身代わりとして、花子に会いに行きます。しかし、その作戦は奥方玉の井にすっかり見破られ、右京の
帰宅時には、奥方玉の井が太郎冠者の身代わりに座禅を組んでいました。そうとは知らない右京は、
座禅を組んでいる奥方玉の井に、すべてをしゃべってしまうのでした。激怒した奥方玉の井は、手を合
わせて謝りながら逃げる右京に掴みかかり、追廻し・・・幕切れとなります。
いやー、ほんと面白かったです。
日本酒と歌舞伎の接点を見出していただける丸尾先生に感謝です。
これぞ、まさに日本酒講座における極上コースですね。
次回も、誠に楽しみです。
日本酒と歌舞伎の接点を見出していただける丸尾先生に感謝です。
これぞ、まさに日本酒講座における極上コースですね。
次回も、誠に楽しみです。