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「長珍の会」に参加してきました

大変報告が遅くなり恐縮していますが・・・
10月19日(日)に、富屋酒店企画の「長珍の会」が開催されたので参加してきました。
場所は「やきとり吉兆」です。

当日の参加者は16名。こじんまりとした会でしたが、かえって蔵元さんと十分に話す機会があり、また、お酒も十分な量であり、大変、満足な会でした。
長珍酒造の蔵元は、相変らず、会の初めは表情が硬く緊張しているように感じます。
でも、いざ、始まってみると、その緊張した表情はどこへいったのかというくらい、酒造りに対して熱く思いを語ってくれます。
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熱く語っていただいた内容の一部を紹介します。
長珍酒造における酒造りのコンセプトは以下の3点を意識しているとのこと、
1.食中酒
2.熟成
3.燗酒・・・大吟醸も燗酒を意識した造りとしている。

具体的には、
1.食中酒としての考え方は大きく2つある。すなわち、「調和」と「流す」である。
流すとは、食事に含まれる油分をお酒とともに流すという考え方である。日本酒の基本は「調和」であり、それを目指している。

2.熟成とは、ワインの世界では当たり前のことであるが、日本酒では、今後、取り組まれるものだと思う。熟成をすることにより、分子が結合し、まろやかに飲みやすくなる。

3.大吟醸も燗酒を意識した造りとしている。すなわち多くの大吟醸酒は、酸を抑えているが、長珍酒造では、逆に燗酒のために強く意識をしている。

さて、当日、用意されたお酒は以下のとおりです。
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1.うすにごり・・・今年の春先に搾ったお酒であり、フレッシュ感がある。しかし若い。
2.特別純米・・・燗酒をイメージした長珍酒造の定番酒。タンク囲いで2度火入れ酒
3.山田錦50%精米(ブルーラベル)・・・瓶囲いで1度火入れ(瓶詰めのときに火入れし、出荷時は火入れなし)
4.禄(純米大吟醸)・・・品格を目指している。瓶囲いで1度火入れ(瓶詰めのときに火入れし、出荷時は火入れなし)
これ以下は、上記お酒の元酒であり、無濾過生酒(俗に言う新聞紙です)
5.特別純米の元酒(60%) 酸味が強く、フレッシュ感がある。
6.ブルーラベルの元酒
7.禄の元酒
8.阿波山田錦65%精米酒

長珍酒造さんのお酒は全体に酸味が強いので、ブルーチーズにとても合います。
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食事は、なごやコーチンのすき焼きです。
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あっという間の2時間30分でした。
最後に撮った皆さんの笑顔を見れば、会の満足度がわかりますよね。
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ところで、
聞くところによると、長珍酒造の蔵元が出向く日本酒の会は、これが、今シーズン最後だったそうです。
これからは、来期の造りに専念するそうです。
また、来年の春に、美味しい長珍酒造さんらしい、お酒に出会えることを期待したいものですね。