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「朝日カルチャーセンター 日本酒講座 極上コース」に参加してきました。

10月20日(土)は、「朝日カルチャー日本酒講座極上コース」が開催されましたので、
参加してきました。今月のテーマは、静岡県藤枝市にある「志太泉酒造」の望月社長を迎
えての会でした。

用意された「志太泉酒造」のお酒です。
イメージ 1

左から
1.純米吟醸 愛山H29BY(兵庫) 精米歩合50%
2.純米吟醸原酒 愛山H22BY(兵庫) 精米歩合55%
3.純米原ひやおろし 山田錦(兵庫) 精米歩合60%
4.純米吟醸生酛ラジオ正宗 山田錦(兵庫) 精米歩合55%
5.純米吟醸原酒 八反35号(広島) 精米歩合50%
6.吟醸酒 山田錦(兵庫) 精米歩合50%

私は、志太泉酒造の「愛山」が好きなんですが、実は、22BY~27BYまで使用してい
なかったそうです。今回は、まさに製造を中止する前の22BYと28BYから復活した
酒の飲み比べです。 22BYは、-2度の冷蔵庫で寝かしていたので、
まったく、熟成香もなく、ものすごい飲みやすいお酒でした。
ところで、「愛山」の一般的な魅力は、野性味ある甘みと言われていますが、
志太泉酒造では、意図的に甘さを抑えて作っているとのことです。
ちなみに「愛山」とは、1941年、兵庫県立明石農業改良実験所で「愛船」と「山雄」と
いう酒米を交配してつくられたもので、戦前からと意外に歴史がありますが、栽培が難し
いといわれる山田錦と比べても粒が大きく、背が高いため、より栽培が難しい銘柄なため
に、一時農業実験所でも試験が中止されるということもあったほどです。その後、兵庫県
一部の農家と契約した「剣菱酒造」がひっそりと栽培を継続していました。
それが阪神大震災で「剣菱酒造」が被災、そののち、「十四代」の高木酒造が
「愛山」を使用した酒を造ったことで他の蔵でも使用されるようになったという酒造好適米なんです。

さて、
望月社長による「最近の志太泉と日本酒業界の状況」についての講話で、レジュメは
以下のとおりです。
①西原杜氏10年目
②しぼりたて純米化
③米は悪そう
④日本酒の売り上げは、悪くなってきている。
(天候や天災の影響なのか?ブームが終わったのか?)
⑤鑑評化(コンテスト)の乱立
⑥輸出とインバウンドの行方

蔵元さんのお話は、まさに、日本酒業界の現状を表しており、誠に興味深いものです。
勉強になりました・・・
というか、勉強のための日本酒講座ですね。

来月も楽しみです。